使いやすさで3選!初心者にベストな急須をピックアップ

お茶ガイド

日本人にとってお茶を入れるのに欠かせないのが急須です。別に生活なくても困りませんが、あるとティータイムがもっと美味しくなります。急須で日本茶だけではなく、ウーロン茶も紅茶も入れられます。おひとつお持ちになるのをおすすめします。

今まで自前のものを買ったことがなかった方向けに洗いやすくて使いやすい急須をピックアップしました。

急須を選ぶときのポイント

煎茶では最後の一滴にうまみが詰まって美味しいとされます。最後のしずくをときに「ゴールデンドロップ」と呼ぶこともあるくらいです。日本茶だけでなく、もちろん紅茶も最後の一滴まで絞りとります。

複数人へ淹れる際には「回しつぎ」といって、茶碗に均等に少しずつ淹れていきます。この際に疲れずに最後のおいしい一滴まで注げるティーポットがいちばんいい急須です。

王道のばんこやき横手急須

急須といえばこれ!という素材、形の王道を行くものです。急須が古くさいとか、渋いとかいうことなかれ!海外での緑茶ブームによって「Kyusu」という言葉自体使われることが増えてきました。

急須で注ぎ口に対して直角の90度の角度に持ち手がついているものを「横手急須」といいます。用の美でしょうか、毎日使っていると一番日本茶界で使われるのが横手の急須というのが分かります。正直縦横に幅を取るので、多少収納に不便ですが、一日に何度もお茶を淹れるとなると、片手で簡単に扱える急須は便利です。

横手急須に向く茶の種類

茶こしの部分にもよりますが、目が細かい金網性のものでしたらオールマイティにどんなお茶にもとりあえず使えます。緑茶だろうが、紅茶だろうが、白茶だろうが、ウーロン茶だろうが、ハーブティーでも使えます。目の細かい茶こしの良い点は、細かい深蒸し茶の茶葉も濾過できるからです。ただし粉末を泡立てて作る抹茶だけは無理です。

横手急須の予算

  • 5,000円〜上限なし

あまり安すぎる急須はどこか使いにくいものです。むだにぼってりしたり、注ぎ口のキレが悪かったり。粗悪品だと蓋がきちんと閉まらず、淹れる際にチョロチョロと蓋の隙間から茶が出てきます。高価ないい急須もありますが、割れうることも考慮しておきましょう。

1人分なら一番ミニマル宝瓶

玉露や上級煎茶を淹れる際に使われるのが「宝瓶(ほうひん)」です。取手が無いので初めて見る方はびっくりするかもしれません。片手で覆うように持つことで、蓋をしっかり押さえることができる急須の一種です。形が非常にシンプルで洗いやすく、食器棚に収納するのにも場所を取りません。

宝瓶に向く茶の種類

玉露や上級煎茶をたしなむ方におすすめです。

玉露は60度〜70度、上級煎茶は70〜75度で抽出するため、熱湯を器に入れることがありません。そのため器が熱すぎることなく取手が無くても手で宝瓶を掴むことができます。

茶こし用に湯を切る穴が空いていますが、基本的に茶葉が大きい高級茶用です。深蒸し茶のように葉が細かくなるものには向きません。

中トトロ
 

わたしは小さくて洗いやすいので紅茶もウーロン茶も宝瓶で淹れます。ただし100度近いのでやけどにご注意!

見やすい洗いやすいハリオのガラス製「茶々急須」

ガラス製のティーポットで一番見かけるものを選びました。

ハリオの急須茶々丸のすすめ

一番安くて、一番どこでも売っているのがハリオのガラス製の急須「茶々急須」です。口が広くて中までしっかり洗えるし、溝やくぼみが少なく作られているのできちんと洗えます。雑な扱いをしている割にはなかなか割れる気配がありません。急須、ティーポットの機能をシンプルに表した商品らしく、こちらもオールマイティに大体どの茶葉にも使えます。

ガラス製の急須は、透明なおかげで茶葉の開く様子が見れるのが楽しいです。また水出し茶や氷出し茶を作るときにも見た目が涼しげでおすすめです。底が広いので、水で浸出中でも、茶葉が重なる部分が少なく効率的に茶の成分を抽出することができます。

急須を使うことのメリット

品質の良い日本茶、特に煎茶をおしゃれに西洋風のティーポットで淹れようとすると茶葉が注ぎ口や茶こしの部分で詰まってしまいます。上級煎茶ほど八十八夜ころの新芽のやわらかい葉を摘むので、そのまま茶葉がやわらかいものを製茶します。また葉より固めの茎の部分は製茶の工程で取り除かれるので、上級煎茶として飲まれる場合にやはりやわらかい葉のみが残ります。やわらかい葉のみが湯に浸るとどうしても茶葉の一片ずつがしっとりと重なり、茶葉の間に隙間ができません。下の写真を見ればへにょっとした茶葉が明白です。このため注ぎ口が細いおしゃれなティーポットではうまく淹れることができません。

ノリタケのテイスティングカップで煎茶を淹れてみてもどうしても茶葉が注ぎ口で詰まりがちです。

日本茶は最後の一滴がおいしく、ゴールデンドロップと呼ばれるくらいです。最後まで注ぎ切ると2煎目で急須にお湯を淹れても雑味が残らず、しっかりとおいしいお茶を淹れることができます。

この記事を書いた人

狭山茶を中心にお茶の魅力を国内外に発信しています。ジュースとお菓子の摂取を控え、18kgの減量に成功。小さな目標をコツコツこなすのが好きです。

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