お茶に欠かせないのがお菓子です。日本茶に合わせるお菓子の代表が餡で作られるものです。
東京は美食の街として知られます。料亭街として発展した港区赤坂に、食通や文化人に愛される菓子店があります。それが「塩野」です。
料亭へ卸していた塩野の和菓子は、繊細で格式高いものです。かしこまった手土産としても人気です。
塩野の和菓子の特徴
小豆の上品な甘さや滑らかさやが塩野のお菓子の特徴です。しっかりと甘いのですが、小豆のコクがあるので味わいに奥行きを感じます。
また季節に合わせて作られる愛らしい見た目が特徴です。上生菓子も干菓子も可愛らしい意匠が多く用いられています。上生菓子は小ぶりで食べやすいサイズです。
上品な塩野の和菓子のレビュー
5月初めの上生菓子
春の終わり、初夏の始まりの境目の季節のお菓子をレビューします。
尚武 しょうぶ
煉切製 小豆こし餡入り
日本人にとって5月5日は子どもの日です。この祝日は子どもの成長を願う日です。別名端午の節句と言います。この節句のモチーフは、兜です。
特徴的な三日月の前立からわかる様に、伊達政宗公の兜がモチーフです。伊達氏は東北の名武将です。
尚武とは武道を重んじるという意味です。同音の菖蒲から、端午の節句の異名とされています。
花藤 はなふじ
こなし製 黄味餡入り
黄味餡のまろやかな味わいが印象的です。インゲン豆をペースト状にした白餡にたまごの卵黄を混ぜて作られるのが黄味餡です。
たまごのこっくりとしたふくよかな味わいは、食べた後に満足感を覚えます。
5月に咲き乱れる藤の花がモチーフです。
藤娘 ふじむすめ
薯蕷饅頭 小豆こし餡入り
しっとりとし、なめらかな小豆が美味しい薯蕷饅頭です。外側のお芋で作られた皮には、特有の歯触りとふわっとした食感があります。
季節の花、藤の花の焼き印がワンポイントです。
桜がイチオシ!塩野の愛らしい干菓子
塩野の干菓子はかわいらしいモチーフが人気です。指先ほどの小さなお菓子ですが、彩りゆたかなのでもらうと嬉しいものです。
とりわけ人気なのが春に販売する桜モチーフです。桜モチーフだけを集めた干菓子は春の贈りものにピッタリです。日本茶だけでなく紅茶やコーヒーにもぴったりです。
塩野の営業時間・場所
塩野のお店の情報まとめです。
営業時間
月〜金 9:00〜18:00
土 9:00〜17:00
日 定休日
午前中に訪問するのがおすすめです。人気の上生菓子からなくなっていくからです。
また人気の季節ものをお求めの場合、電話予約をした方が良いです。
予算
1,000〜2,000円
住所
〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目13−2