さやまかおりとは? お茶の品種リスト

お茶ガイド

「さやまかおり」といかにも狭山の地にちなんだ名前が付いた品種は、埼玉県で生まれた茶の品種です。さらに「かおり」と付いているだけあり、トロピカルフルーツや花の様な可憐な香りが魅力です。

  • いつもと香りの異なるお茶を飲んでみたい
  • 花のような香気のお茶を飲んでみたい
  • 油っぽい料理に負けない味わいの緑茶がほしい

このような日本茶をお求めの方におすすめです。さやまかおりの芳しい香りは、中国茶や台湾茶に慣れ親しんだ方にも抵抗なく楽しんでいただけます。

さやまかおりについて

やぶきたから生まれた品種ですが、名前に「かおり」と付いているだけあって、香気が強くまた特徴的です。緑茶だけではなく発酵茶でもある紅茶にしても、その香りを活かすことができるほどです。よくできたお茶ですと、2gから3gほどで2人分を十分に抽出することができます。

茶葉

さやまかおりの葉はやぶきたに似て丸みを帯びていますが、より大きく肉厚です。茶葉は製法にもよりますが、黄色が強めです。

香気

さやまかおりの香気は一般的に強く、やぶきただけを飲んで来た方の中には違和感を覚える方がいるかもしれません。しかし花やフルーツのような華やかな香りは新しい緑茶の魅力を教えてくれるようです。

滋味

ロマンティックな香気とは裏腹に味わいは「渋み」や「苦み」が中心です。さやまかおりが品種として、カテキンのもとのタンニンを多く含むため、どうしても渋みはあります。渋みが少ないものだとかなりさっぱりとした味わいです。どうしてもお茶に「苦み」や「渋み」をもたらすカテキンですが、健康維持に重宝されるものでもあります。カテキンを多く摂取するのに向いた品種とも言えます。

アイスティーで楽しむさやまかおり

香り豊かなさやまかおりを冷たい煎茶として楽しむのもおすすめです。

オン・ザ・ロックスタイル

一度お湯で淹れてから冷ますオンザロック方式では、さやまかおり特有の華やかな香りを損なわずにアイスティーを楽しめます。こちらはかなり香りも苦味もよく出ます。初夏の週末のおめざにしたら最高です。

水出しグリーンティー

水出しでじっくり抽出したさやまかおりは、鼻に感じる香りこそ控えめですが、喉を通る頃に特有の香気を感じます。渋みのないすっきりとした味わいを楽しめます。

さらに詳しくさやまかおりについて

さやまかおりは埼玉県茶業試験場から1958年に生まれ、1971年に登録された品種です。茶業で1番重宝されている「やぶきた」の自然交雑実種から選抜され、育成されたものです。やぶきたの特徴を引き継いだ中生種であり、香気が強く煎茶向きの品種です。同様に耐寒性が強く、やぶきたより数日早く収穫することができます。さやまの香りとして楽しんでみてください。