さやまと名のついたお茶は、黄金色系の美しい水色、渋みや苦みの控えめな味、まったりとし余韻が魅力の煎茶です。パッケージを開けた途端に広がるフルーティーな香りまでも魅力です!
- 香り豊かなお茶が好き
- 渋みの少ないお茶を飲みたい
- 上質な日本茶を味わいたい
こんな方におすすめの煎茶です。
『さやま』所沢市産の狭山茶レポート
お茶のパッケージを開封した瞬間に広がる爽やかなフルーティーな香りが素晴らしいです。
茶葉
産地・収穫時期
- 埼玉県所沢市
- 2020年5月収穫
- シングルオリジン
外観
細く均質に寄れた、濃緑色の茶葉です。細かい茶葉が少ないです。
ドライノーズ、茶葉そのものの香り
パッションフルーツ、パイナップル、パパイヤといったいわゆるトロピカルフルーツがまず最初に香ります。後からキャラメル系の甘やかな香りに若草の香りがすっと残ります。
水色・抽出液の特徴
上質なお茶として透き通った水色が目を惹きます。上品な1煎目と濃厚な2煎目で水色が変わります。まず1煎目は澄み渡ったプラシオライトのようなペールグリーンの水色です。2煎目はよく茶の成分が溶け出し、黄色味が強くかかります。茶がよく出る分、水色の透明感は消えますが、その分味も濃くなります。低温で淹れると、とろりとしたテクスチャーの特徴がよく出ます。
香気・滋味
お湯を注ぐ前トロピカルフルーツの香りが印象的でしたが、お湯を注いでみると打って変わって新緑のようなフレッシュな香りがトップノーズになります。
ほうれん草、昆布といった旨みや甘みの強い野菜や海藻のような味の中で、砂糖を少し焦がした甘栗のようなスウィートな香り印象的です。
「ほうれん草」という例えは植物らしい瑞々しさと、ほろ苦さを表すのに使っています。昆布と書きましたが、これは旨みのもとグルタミン酸が豊富ということです!喉をお茶が通り越したときに感じるじわじわとした旨みの余韻がよく残ります。
甘みは控えめでコク、旨み、キレがしっかりとし、強みのお茶です。
湯の温度による違い
最初に淹れた際に玉露並の湯の温度だったので、少し温度をあげて比較をします。
- 茶葉 2g
- お湯 150ml
- 浸出時間 1分30秒
摂氏80度と摂氏70度で抽出しました。温度が高めだと、水色が濃くなり強めの味わいになります。苦みが強調されますが、渋みはそんなに強調されません。少し温度を下げて摂氏70度だと水色がより澄み、香りも引き立ちます。低めの方がまったりとした舌触りになり甘みと旨みを強めに感じます。
アイスティーでも楽しむ煎茶「さやま」
- 茶葉 10g
- 水 1000ml
- 8時間
水出しだと渋みが出ないので、かなり軽やかな味わいの煎茶になります。香りはお湯で入れる際より控えめになりますが、どんな食事でも甘いお菓子でも合いそうな万能の味わいです。